Policy (訓練方針)

Visitor (訪問者)

Last Updated on 2024年8月6日 by yonayama

私達の APS では、航空に夢を持つ青少年を対象に、次のような方針をもって指導をしています。
1. 小学生から育てたい5つの力
 学ぶ意欲力いよくりょく   知らないことを学ぶ喜びを知る。
 創造力そうぞうりょくと想像力  模型飛行機やペットボトルロケットなどを製作する力。
  また活動を通し て想像力を育み、豊かな人間を目指す力。
 話す力・聞く力  社会生活の中で大切な「話し方・聞き方」を活動で学ぶ。
  プレゼンを通 して「みんなの前で話す」勇気を育てる取り組みをしています。
 友達を作る力  友達は大切です。ぜひ同じ夢を持つ友達を多く作りましょう。
 自己肯定力こうていりょく   自分自身に自信を持つことです。何事にもめげず、「やればできる」という信念を育てます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2. パイロットになるための3つの素質
A. 心身の健康  WHO憲章では、健康とは「肉体的、精神的および社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない」 と定義されています。 つまり、「ただ表面的に病気がなければ健康」という訳ではありません。健康を維持するためには次のようなことが推奨されます。
 a. 質の良い睡眠をとる (夜更かしをしない)
 b. 暴飲暴食を避ける (大人になると循環器障害が起きやすい)
 c. 運動をする (太り過ぎは病気の元)
 d. けがや病気をしない (後遺症が心配)
また「心の健康」とは、生き生きと自分らしく生きるための重要な条件です。具体的に…
 a. 情緒的健康 (自分らしい生き方を目指す)
 b. 知的健康 (現実的な問題を解決できること)
 c. 社会的健康 (社会や他人と良い関係を築けること)
つまり「健康」とは、肉体的にも精神的にも、そして社会的にもすべてが満たされた状態であることと云えるでしょう。体と心の健康は「航空身体検査証明書」が証明しています。
B. 操縦適正を身に付ける  どんなに他人から「あの人はいい人」と云われても、操縦適正てきせいがないとパイロットにはなれません。適正とは「適正」と「適応性てきおうせい」があり、個人が持つ潜在的な能力のことです。例えば適正では「操縦技術や航空知識を吸収する能力」であり、適応性で言えば、「仕事中に問題を起こさない」ことであり、この両者が満足すれば「操縦適正」があるといわれています。では具体的にどうしたらいいのでしょう…
 a. マルチタスク人間を目指す (Flight Simulator を楽しもう P6)
 b. スキャニング技術を習得する (Flight Simulator を楽しもう P6)
 c. 飛行機の操縦に慣れる
の3つです。これらはFTD訓練を通して、教官から指導されます。
C. 調性を身に付ける  協調性とは「自分と異なる立場、違う意見や考え方を持つ人たちと協力しながら、同じ目標の達成に向けて行動できる能力のこと」です。協調性のある人は周囲の意見を理解できるため、利害や立場の異なる人とも協力して、物事を遂行すいこうする事ができます。また企業が求める「協調性」とは‥…、
  a. 他者への協力やサポートを通じて企業全体の生産性を上げる能力
  b. 個人よりも組織を優先して物事を考えられる能力
があります。では小学生のうちからどうすればいいのでしょうか?具体的には…
  誰とでも仲よくする (友達は嬉しいものです)
 積極的に話しかける勇気を持つ (見知らぬ人に話しかける勇気)
 礼儀として「約束や時間」を守る (私一人ならいいやと思わない)
 発言能力と聞く力を持つ (プレゼンを有効に使う)
 挨拶をしよう (年長者、両親や友達へ) などです。
 まとめると、協調性を育むためには特別な能力は必要なく、「普通の人」でいいことがわかるでしょう。そしてパイロットを目指すのであれば、心と体の健康が必要であることは理解できたと思います。「パイロットになること」を夢見る青少年は、今日から、今からでも十分間に合いますので、意識して①~⑤ができるように努力してください。また「健康の基準」は経年により変化しませんが、「健康」に関する採用基準は企業や学校により違いがありますので、注意が必要です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
以上が私たちが団員をパイロットへと、そして団員が持つ夢を育てるための Policy です。私達はこのポリシーを団員に伝えつつ、団員の夢を育てるために活動し、彼らを支援しています。